更新日: 2021 / 03 / 01

Shopifyテーマをローカル環境でカスタマイズする方法

カテゴリー: Shopify

Shopifyテーマをローカル環境でカスタマイズする方法を紹介します。

Shopifyのローカル開発環境について

Shopifyテーマをローカル環境(自分のPC)でカスタマイズするには次の2つの方法があります。

  • ダウンロードしたテーマをカスタマイズし、変更箇所をコピペする
  • Themekitを使ってターミナルでデプロイ

1つめの方法でもテーマのカスタマイズは可能ですが、この方法だと毎回コードをコピペする必要があるのでちょっと面倒です。

2つめのThemekitを使えば、テーマのダウンロードやアップロードを自動的にできるようになる (しかもデバッグ機能付き!) ため非常に効率よくテーマ開発が可能です。

Shopify Theme Kit

Themekitのセットアップ

ここからはThemekitを使ったShopifyテーマのカスタマイズ方法について解説します。

Themekitをインストールする

Themekitは自分のパソコンにプログラム言語のようにインストールすることで使えるようになります。

ターミナルを開いて次のコマンドを1行ずつ実行します。ThemekitのインストールにはHomebrewを使うのであらかじめこちらを用意しておいてください。

brew tap shopify/shopify
brew install themekit

インストールできたら確認のため次のコマンドを実行します。バージョンが表示されればインストールは完了です。

theme version

Shopifyアプリを登録

次にThemekitとShopifyを接続するのに必要なApi認証情報を取得します。

Shopifyの管理画面から、「アプリの管理」クリックし、画面下にある「プライベートアプリを管理する」リンクをクリックします。

shopify Shopifyアプリを登録1

次の画面で右上にある「新しいプライベートアプリを作成する」ボタンをクリックします。

入力画面が出てくるので、アプリ名とメールアドレスを入力しましょう。

shopify Shopifyアプリを登録2

少し下にある「 非アクティブなAdmin API権限を表示する」リンクをクリックして、権限一覧を表示します。

shopify Shopifyアプリを登録3

テーマの項目で「読み取りおよび書き込み」を選択します。できたら画面下にある保存ボタンを押してアプリを作成します。

shopify Shopifyアプリを登録4

作成されたアプリをクリックすると詳細画面が表示されます。必要なのはパスワードのところです。

Shopifyテーマをダウンロードする

ここまででセットアップが完了したので、さっそくテーマをダウンロードしてみましょう。

Themekitではすでにあるテーマをダウンロードしたり、新規に作成することも可能です。

すでにあるテーマをダウンロードする場合

すでにあるテーマをダウンロードする場合、まずはダウンロードするテーマのIDを取得する必要があります。

次のコマンドでテーマのIDを確認できます。-p=に先ほど取得したパスワード、-s=にショップのドメインを入れます。

theme get --list -p=shppa_xxxxxxxxxxxxxxxx -s=domain-name.myshopify.com

管理画面上でインストールされているテーマ一覧が表示されるので、ダウンロードしたいテーマIDをコピーします。

もう一度getコマンドで、今度はテーマIDを指定して実行します。-t=の後にIDを入力します。

theme get -p=shppa_xxxxxxxxxxxxxxxx -s=domain-name.myshopify.com -t=000000000

うまくいけばテーマがダウンロードされます。

テーマを新規作成する場合

テーマを新しく作成する場合は、newコマンドを使用します。

ドメインの後にテーマ名(ここではMyTheme)を指定して新しくテーマを作成します。

theme new --password=shppa_xxxxxxxxxxx --store=domain-name.myshopify.com --name=MyTheme

必要最低限のファイルやフォルダ構造だけなので、フルスクラッチでテーマ開発が可能です。

Shopifyにカスタマイズしたテーマをアップロードする

テーマをアップロードする場合は、deployコマンドを使用します。デバッグも行ってくれるので非常に便利。

theme deploy

現在使用中のテーマにアップロードする場合は、--allow-liveを追加する必要があるので注意。

theme deploy --allow-live